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2025

都立大野球部活動報告ブログ vol.5

    東京都立大学硬式野球部 監督を務めております鯨井琢磨(経済経営・3年)です。


    まずは日頃より、皆様に都立大硬式野球部を応援して頂いていることを、改めて御礼申し上げます。


    先日、本年の野球部としての全ての活動が終了いたしました。そこで、私も先の3人に引き続き、監督としてこの6月からの半年間のこのチームについて振り返ってみようと思います。拙い文章になってしまいますがどうかお付き合いください。


    6月はとにかく新たな事に幹部代として挑戦する月でした。先代の主将だった小林さんから高橋へ、監督は松尾さんから私へ引き継がれ、新体制がスタートする中で、もちろん良かった点は引き続き行わなければいけませんが、改善すべき点もたくさん存在し、その改善に追われていました。春リーグの課題の克服、全選手の意識統一、練習への取り組みなど様々ありました。

    意識に差があることの原因として試合に出るための評価軸やすべき事がわからないという意見を受けました。そこで各選手と面談を行い、選手たちがしたい事を尊重しつつこちらから求めることを提示する動きを行うようにし、それぞれが納得して秋に向けて取り組んでもらえる環境を作る努力をしていました。

    また選手のモチベーション管理の点から、様々な分野の測定を定期的に実施し始めました。それぞれの今のチーム内の立ち位置や長所・短所が数値で把握できるようにし、今後の方針や各々の「武器」が各選手にとっても、私のような戦術に関わる人間にも明確化できるようになったなと感じます。

    ここで私にとっての大きな課題に直面していました。無論そういった改革を行えば、それに対する疑問や反発も生まれますが、それに対する選手への十分な説明が私からなされないまま

やり過ごしてしまう事が多く、皆が納得しきれていない形で物事が進んでしまっていたのです。「選手の自主性を大切にしよう」と思っていた分、「少し考えてもらえば分かってくれるだろう」と慢心してしまっている自分がどこかにおり、そういった面で信頼感に欠ける監督であったのは間違いないと思います。

    7月8月と、夏のオープン戦や長野での夏合宿も何事もなく順調に進める事ができ、さらにオープン戦では6連勝を記録し、チームとしての雰囲気は当時とても良かったなと振り返ります。また、オープン戦で複数の選手たちが台頭し、レギュラー争いに食い込んできてくれた事で、彼らの秋での活躍も期待でき、個人的にはかなり明るい展望が浮かんでいました。


    リーグ戦を迎えるにあたってそういったオープン戦で結果を出した選手を積極的に使いたいという考えが以前から自分の中にあり、そういった点では冷酷であろうと思い、思い切って今までリーグ戦経験がない選手を起用することにも挑戦しました。

    しかしながら、迎えたウェルネス大との開幕戦、そう簡単にはいかないことを思い知らされてしまいました。相手投手の攻略に苦しみ、相手打線を食い止めることもできず、あっさりと0-6で敗戦、第二戦ではこちらも貧打に喘ぎ、1-3で敗戦とオープン戦であんなに取れていた得点が本当に遠く感じ、かなり苦しかったのが忘れられません。

    その後迎えた第三戦、ビハインドで迎えた中盤に菅谷、杉山にホームランが飛び出し見事逆転勝利、私自身監督としてリーグ戦初勝利を収めました。監督を務め始める前は、感情を全面に出して大声を出す人間でしたので、本当は物凄い勢いでベンチを飛び出したかったですが、そこはグッと堪えてその後の試合について考える事に徹していました。

    このままの勢いで行きたかったところですが、以降は私の考えの及ばない采配が要所で目立ち、各選手を良いところで活かし切ることもできず、落としてしまう試合も多くありました。

    この頃学生コーチである市岡さんに監督として色々と相談をさせていただいた際にいただいた言葉が「鯨井のやりたい野球が見えて来ない」というものでした。思い返せば夏のオープン戦でも一貫してとった戦術というものが少なく、自分の中でも迷いが生じたまま采配をとっていましたし、事前に決めた投手起用を機械的にこなす試合が続いており、確かにこれでは選手たちもどういう色のチームなのかはっきりしないうえ、私自身のこのチームでの野球観のようなものが形成し切らないまま秋のリーグ戦を迎えてしまっていたのだと、そこで初めて気づいたのでした。

    そこからは「できる限り自分の芯を定めて、それにそって最善を尽くす」ことを試合の中で遂行するよう努めました。もちろんすぐに結果がついてくることはありませんでした。ここに関しては選手たちに何かの責任を押し付けたいわけではなく、ただただ私のしたい事が定まらないままプレーさせてしまった私に責任があると感じています。もちろんそれに気づいて着手したのがリーグ戦終盤でしたから、そう簡単に選手たちが追いつけるはずもありません。

    結果、降格は回避したものの、最下位決定プレーオフまでの苦しい11試合を戦い抜き5位という大変不甲斐ない成績に終わってしまう事になりました。一人も引退せずに秋まで残ってくれた4年生たちには、こちらに全くといっていいほど余裕がなく、最後の活躍の舞台を用意させてあげられない先輩もおり、本当に申し訳ない事をしたなという思いでいっぱいです。

   その他の全力で11試合戦ってくれた選手たちにも、もっといい起用法があれば、あそこで起用できていればという思いがあり、悔しい気持ちが大きいです。


   秋のリーグ戦も終わり、4年生も引退した今、私たちは来年の春の優勝・1部昇格を目標に、秋での課題を一つずつ克服しようと各選手必死に取り組んでくれています。

    例えば打撃練習では、スキルアップのため4〜5人単位で班を組み、その中で課題の共有をしたり、互いにアドバイスをしあったりして、より各選手が高め合える環境を作っています。

    新年明ければリーグ戦まで残り3ヶ月と長いようで短い期間ですが、全員で「2部優勝・1部昇格」という方向を向いて、都立大硬式野球部を応援してくださっている全ての方々に最高の結果をお見せできたらと考えております。

    どうか今後とも、都立大硬式野球部への応援のほど、よろしくお願いいたします。





コメント
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2025-12-17 22:55:57

鯨井監督!がんばれ!!圧倒