ブログリレー10人目を務めるのは、副主将の岩田優太さんです。
こんにちは。副主将の岩田です。
真面目だけが取り柄で1年間副主将を務めさせてもらいました。
小学校一年生から野球を始めて15年が経ちますが、自分の学生野球もとうとう終わりを迎えるのかと思うと感慨深く思います。
大学で野球をやる理由は人によって様々ですが、私の場合は高校野球のやり残しと言っていいでしょう。
高校三年の夏、私はベンチにはいませんでした。
二年の頃からベンチ入りをしていたにも関わらず最後の最後でチャンスを掴むことができませんでした。もちろん背番号を勝ち取った選手達は共に競い合い、その実力をよく知る仲間ですから、心から応援することができました。
それでも、グランドではなくスタンドで終わってしまった私の高校野球には何とも言えない虚しさが残りました。
「同学年の半分以上がベンチに入れないんだから仕方ない。今までよくやった。」といって野球から離れることもできたでしょう。
しかし、「野球を続ける」という選択がその時の僕を最も奮いたせるものだったことは間違いありませんでした。
都立大に入ってからの野球は当時の私にとってワクワクの連続でした。
大人からの指導がない練習も
僅か30人ばかりで臨むリーグ戦も
一振りで折れるインチキ木製バットも…
そのどれもが新鮮で、心躍る毎日。
野球を始めたばかりの頃のようでした。
もちろん楽しいことばかりではありません。
右膝の痛みに始まり、右肘の怪我、右肩のガングリオン。
激しい練習が出来ずにゴムチューブを引っ張るだけで1日が終わることもあった気がします。
私のせいで負けた試合もたくさんありました。
そしていつも仲間に励まされました。
監督や主将のようにみんなを引っ張ることは出来ないが、少しでも仲間の支えになりなくて、自らの代で副主将になることを決めました。
私の熱意を感じ、身を引いてくれた坂根には辛い決断をさせてしまったかもしれません。
ごめんな坂根。
振り返ると本当に沢山の出来事がありました。
けれど、私の役目もこれで終わります。
先日、新型コロナウイルスの影響による今年度の春季リーグの中止が決定しました。私にとっては最後のリーグ戦と決めていたので、まさかこんな形で終わってしまうとは夢にも思わず涙が溢れました。
しかし、これまでやってきたことを無駄だと思うことはありません。
仲間との思い出も必死に練習した時間も今後の私を支える礎となってくれるでしょう。
そして後輩達へ
どうしようもない先輩が多く、苦労をかけることもあったと思います。大したものは残せませんでしたが、部活動が再開したら是非ともこの自粛期間での鬱憤を晴らし、これでもかというくらい野球を楽しんで下さい。
君達の活躍を心から楽しみにしてます。
最後になりますが、日頃から東京都立大学硬式野球部を応援し支えて下さる全ての皆様にこの場をお借りして御礼を申し上げます。
皆様のおかげで大好きな野球を続けることができました。
本当にありがとうございます。
とても拙い文章となってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
さて、残すところあと2人となったブログリレー。次回はチームの主将を務める森川です。妥協を許さない彼のストイックな文章にご期待下さい!