4月9日に春季リーグ戦が開幕しました。今年も4年生1人1人に大学野球への思いやリーグ戦への意気込みを綴っていただきます。1人目は高木伶朗さんです。
こんにちは。栄えあるトップバッターを務めさせていただきます、人文社会学部4年の髙木伶朗です。
拙い文章ですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
まず始めに、日頃から都立大硬式野球部を支えて下さっているOB・OG、大学や連盟関係者の方々、保護者の皆様に感謝申し上げます。特にコロナ禍以降、多くの方の協力があってこそ部活動、リーグ戦ができていると身に染みて感じています。大好きな野球を目一杯楽しめているのは、皆様のおかげです。これからも硬式野球部への熱い応援をよろしくお願いします。
「一部昇格して創価大のバッターを抑える」
「大学野球を通して人として成長する」
これは3年前、入部した際に決めた目標です。前者はまだ達成できていないですが、後者に関しては自分なりに達成できたと言えます。特に幹部代になってからは、大きく成長できたと思います。
中・高と大所帯のチームで控え投手だった私は、少人数かつ学生主体の都立大硬式野球部に魅力を感じ、この学年で一番早く入部を決めました。一学年上に投手がいなかったこともあり、「このままいけば試合で投げられる」と甘い考えをもっていました。しかし、現実はそううまくはいきませんでした。1年秋のリーグ戦、ほとんど登板機会がなく、ブルペンで広大に「このうずうずした気持ち絶対忘れない」と言ったことを今でも覚えています。その悔しさは今でも私の原動力になっています。
そして2年秋、3年春と目立った結果を出せず、あっという間に幹部代になりました。それまでチームの勝利よりも自分の登板の有無を気にしていた私は、試合に出られないもどかしさを態度に出してしまうこともありました。しかし、幹部代になり、副主将を務めるようになってから考え方が一変しました。自分が投げなくてもチームが勝てばいいと。これは責任感が芽生え、チーム全体のことを考え、行動するようになったからだと思います。それまでは自分がどう結果を出すかという狭い視野でしたが、チーム全体という広い視野で捉えられるようになり、チームの勝利を素直に喜べるようになりました。
けれども、私のように態度に出さなければ、下級生の頃は自分がどう結果を出すかを追い求めてもいいと思います。上級生はチーム全体が円滑に活動できるように、特に下級生がプレーしやすい環境を作り、下級生はそのような環境で失敗を恐れずに思い切ってプレーする。これがこの野球部の良さです。ぜひとも継承していってほしいです。
皮肉なことに、自己中心的だった2年秋、3年春は準優勝(代替大会)、2位とあと一歩のところで優勝を逃しました。それに対して、責任感が芽生えた3年秋は優勝することができました。ここに因果関係があるかは分かりませんが、個人成績も秋が1番良かったので、わずかながらもチームの優勝に貢献できたと思います。
そして、学生主体のチームだからこそ、チームのために動く人が必要なのだと気づかされました。その点、マネージャーには頭が上がりません。いつも本当にありがとう。
ここからは、周りの人に伝えたいことを書きます。
基本的に優しい両親へ
これまで大きな怪我をせず、何球投げても肩肘が張らないのは、丈夫に産み、育ててくれた両親のおかげです。母はコンビニが嫌いだと言って、どんなに朝が早くともおにぎりを作ってくれました。あなたが握ったおにぎりのおかげでこんなに大きくなりました。ありがとう。父は仕事で疲れている中、車出しや試合の応援に来てくれ、いつも見守ってくれました。不平不満を言っても、否定せずに受け止め、応援してくれてありがとう。これからも何かとよろしくお願いします。
可愛い後輩たちへ
まずは硬式野球部に入ってくれてありがとう。新歓担当として君たちの入部が何より嬉しかったです。特に3年生はコロナ禍で部活が停止していたにもかかわらず入部してくれました。感謝しかありません。
私が伝えたいのは「自分の武器を磨いてほしい」ということです。全ての能力が70点の選手の集まりよりも、一つだけでも100点の能力がある選手の集まりの方がチームとして手強いと思います。短所を克服することも大切ですが、それ以上に自分の長所、得意分野を極めて存分に発揮してほしいと思います。人数が少ない分、走攻守のバランスが重視されるかもしれませんが、野球にストイックな君たちなら必ず極めることができると信じています。
また、幹部代はあっという間にやってきます。過去の先輩の良いとこ取りをして、最強のチームを作ってください。あと、権限を持った大人がいないからこそ、話し合いの機会はぜひ大切にしてください。チームの成長に必ず役立つと思います。
残り約3ヶ月でこの代は終わります。この代で一部に行きたい。そのためには君たちの力が必要です。失敗を恐れず、思い切ってプレーしよう。最後まで執念をもって戦おう!
面白くてクセの強い同期へ
広大:一番お世話になりました。良き理解者でいてくれてありがとう。卒論頑張ろうね。有名教授になってご飯奢ってね!
角田:野球センスの塊のおかげで何度も助けられました。何気ない声掛け結構好きだよ。グローブは下からだよ!
千夏:ここまで続けてくれてありがとう。千夏の言葉に何度も励まされました。あと少し頑張ろうね!
ひろき:一番会話したかもね。どんな球も止める最高の女房役だったよ!「余命十年」早く見てね。
善波:やるときはやるかっこいい男。善波の気迫には何度も心動かされた。また全浦和戦みたいな右中間のツーベース打ってね!
竹岡:たくさんのアドバイスありがとう!何回も心えぐられたけど、その分少しは成長できました。研究室頑張ってね!
ふみ:何回も当ててごめんね。いつも強気で自信に満ち溢れている姿かっこいいよ!走塁頑張ってね!
内藤:尊敬することだらけです。気持ちのこもったピッチングは見ていて痺れました。一緒に野球できて良かった!
夏姫:これまで支えてくれてありがとう。アナウンス最高に上手かったよ!最後優勝して終わろうね!
入部してすぐ優勝、最下位プレーオフ、コロナでリーグ戦中止、秋リーグ優勝と色々な経験をしてきましたね。だからこそ、4年生の言葉で、姿勢で、結果でチームに何か一つでも良いものを残せるようにやっていこう。入口が優勝なら出口も優勝で終わろう!
皆と同じ学年で野球ができて幸せでした。ありがとう!これからもよろしくね。
いよいよこの代最後のリーグ戦が始まります。過去の先輩方の想いを胸に一戦必勝で戦っていきます。長い船旅になりますが、常にチーム全員で助け合い勝利を積み重ね、優勝します。そして、まだ達成できていない「一部昇格して創価大のバッターを抑える」ことを達成して引退したいと思います。
最後に、東京都立大学硬式野球部の更なる発展と飛躍を願い、私のブログリレーを終わります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は竹岡和洋さんです!お楽しみに!