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2023

陽気発処 #4 (東洋学園大学戦 編)

硬式野球部マネージャーの窪島です!

 

 今週は先週末に行われた2試合についての振り返りをしていきたいと思いますが、その前にブログのタイトルについてですね...

このブログ連載のタイトルですが、「陽気発処」に決定しました? 

「え、何だその四字熟語は!?」って思われる方がほとんどでしょうが、もしかしたらピンときた方もいらっしゃるかもしれません。この言葉は中国の『朱子語類』という書物の中に出てくる一節、「陽気発処 金石亦透 精神一到 何事不成」を基に選びました。そして、この言葉は、自身の高校時代の部活の顧問の先生が、引退する部員に送っていたものでもあります。意味としては、「陽気が発せられれば、硬い金属や石でも貫いてしまう。精神を集中すれば、どんな困難でも打破できる。」といったものだそうです。(あくまで自分調べ ※1)

 

 ブログのタイトルに悩んでいたとき、野球部引退のときに頂いた色紙の中にこの言葉を見つけました。タイトルを色々考えましたが、これ以上のものはもう出てこないだろうと思います。

 このブログ連載にわざわざタイトルをつける理由は、この先、連載を続ける上でのモチベーションにするためでもあります。この言葉を背負うのは少し荷が重いですが、都立大硬式野球部が持つ強い気力が、文章で伝わるようなブログにしていきたいと思っています✨

 

 では、試合の振り返りに入りましょう!?

 土曜日の試合会場は、坂戸にある淑徳大学埼玉キャンパスのグラウンドでした。自分は1試合目の公式記録担当だったので、チームより先にグラウンドに向かっていたのですが、着いてみると、なんと雨が降っていました☔ 試合の実施が危ぶまれましたが、これ以上の延期も難しいということで、試合開始時間を遅らせて決行することになりました。(そのため、我々の試合開始はなんと15時!)

 時間が経つにつれて、曇り空から少し晴れ間も見えるようになり、ややぬかるんだグラウンド状況の中、東洋学園大学との重要な一戦が始まりました。

グラウンドを見つめる選手たち

 

 都立大の先発投手は先週の試合同様、小杉(都市基盤環境・2年)。初回はランナーを出しながらも無失点で切り抜けましたが、2回に早速ピンチを迎えます。相手の6番、7番に連打をあび、無死一、三塁とされると、8番打者にセンターへの犠牲フライを打たれて先制点を許しました。

 

 東洋学園大学の先発投手は、前回の試合でも先発した右投手でした。前回はゴロの山を築かれてしまい1点しか奪えませんでしたが、今回は打ち崩していきたいところ。

 3回裏、先頭の7番助川(数理科学・4年)が四球で出塁し、打席に立ったのは、4月16日(日)の杏林大学との第1戦で途中交代して以来の出場となる川頭南風(機械・2年)。助川に続きたいところでしたが、三球目を打ったあたりはサードへのゴロ。5-4-3のダブルプレーに打ち取られてしまいました。

 

 小杉は3回、4回とランナーを背負う苦しいピッチング。それでも得点は与えず粘っていました。

 しかし、5回表、先頭打者にライト前ヒットで出塁されると、続く3番打者には右中間への鋭い当たりを打たれ、2点目を失いました。さらに、ワイルドピッチと4番打者への四球で無死一、三塁とされると、5番にもタイムリーヒットをあびて3点目。この回の失点で、試合の主導権は完全に相手に渡りました。正直、勝敗まで決まっていたと言っても良いかもしれません。

 小杉は5回3失点で降板。東洋学園打線を抑え込むことはできませんでした。

 

 6回からマウンドに上がったのは小森(経済経営・2年)。こちらも前回同様、リリーフでの登板です。

 しかし、先頭の9番打者にストレートの四球を与えてしまいます。続く打者にも四球を与え、2番打者に犠打を決められ、1死二、三塁。迎えた3番打者に先程の回と同じように、ライトに長打を打たれ、2点を奪われました。その後、2死満塁となりましたが、7番打者にこの回5個目の四球を許してもう一点を追加されました。

 6回終わって6-0というスコア。段々と点差がついてきました。

 

 しかし、都立大にもようやくチャンスが訪れます。7回裏の攻撃、1アウトから3番中村(理学療法・3年)がレフト前ヒットで出塁。ここで代打が出され、打席に立ったのは赤沼(化学・3年)。2球目を打ち返すと、打球は一塁手の横を抜けるヒットになり、1死一、二塁と得点のチャンスをつくります。

 なんとか点を返したい場面でしたが、5番北村(法・3年)、6番吉川(放射線・2年)は連続三振に倒れ、この回も無得点。この試合も相手投手を攻略できず、7回無得点に抑え込まれました。

 

 そして8回表、マウンドには背番号18の姿がありました。永谷宏介(情報科学・2年)のリーグ戦初登板です。

3番手で登板した永谷宏介(情報科学・2年)

 

 しかし、こちらも先頭打者にストレートの四球を与え、セカンドフライ、四球で1死一、二塁とされてしまいます。そして、6番打者に初球をセンターへ痛烈に弾き返され、7点目を奪われました。さらに、7番打者の打球はレフト線に打ちあがり、髙野(電子情報・3年)に代わってレフトの守備に入っていた渡邉(生命化学・2年)が追いかけましたが、捕ることができず、二塁走者が生還して、8-0とされました。

 

コールドの点差をつけられて迎えた8回裏、先頭の助川が死球で出塁しましたが、代打の柊(法・4年)と昼間(生命化学・3年)は連続三振。1番小林(経済経営・2年)にヒットがでましたが、続く田中(環境応用化学・2年)も空振り三振でゲームセット。前回と同じくコールド負けを喫することになりました。

 

 今回の試合は2年生投手3人によるリレーになりましたが、各々が課題を残す試合となりました。オープン戦では味わうことのできない緊張感の中で試合経験を積みながら、今後の成長につなげられると良いのではないでしょうか。(あまり悠長なことは言っていられませんが...)

 これで、春リーグの戦績は1勝7敗となってしまったわけですが、勝てない現実にチームがどこまで持ちこたえられるかという点が、今は試されているかもしれません。この敗北も、次の勝利への糧にしていきたいと思います。

 

 東洋学園大学戦の振り返りは以上になります。ブログは後編(淑徳大学埼玉キャンパス戦)へつづきます!

 

 

※1『朱子語類』の内容については、京都大学貴重資料デジタルアーカイブ「朱子語類」

(https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00022841)とWebサイト「コトバンク」に掲載されていた用語解説のページ

(https://kotobank.jp/word/%E9%99%BD%E6%B0%97%E7%99%BA%E3%81%99%E3%82%8B%E5%87%A6%E3%80%81%E9%87%91%E7%9F%B3%E3%82%82%E3%81%BE%E3%81%9F%E9%80%8F%E3%82%8B-2236863#:~:text=%E7%A9%8D%E6%A5%B5%E7%9A%84%E3%81%AB%E5%8A%9B%E5%BC%B7%E3%81%8F%E8%A1%8C%E5%8B%95,%E5%AD%A6%E4%BA%8C%E3%80%8D%E3%81%AE%E4%B8%80%E7%AF%80%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%82)

を参考にしました。本来なら日本語に訳された書籍を参照したかったところですが、身近な図書館を探しても見つけられなかったため、これらを参考とさせていただきました?

 

 

執筆者

東京都立大学硬式野球部

マネージャー兼主務 窪島一真(人文社会学部人間社会学科・3年)

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