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2019

ブログリレー5

ブログリレーの5人目は副主将の野本賢俊さんです。


先日の4月6日土曜日は春季リーグ戦の初戦の日本工業大学との試合でした。大事な初戦を白星で飾ることができました!来週からも一戦一戦全力で頑張りますので応援よろしくお願い致します。さて、今回のブログは副主将を務めさせていただきました都市環境学部都市環境学科分子応用化学コースの野本賢俊が務めさせていただきます。

 

まず初めに首都大学東京硬式野球部を応援してくださるOB、OGや部員の御家族、並びに大学職員の皆様にこの場をお借りして御礼を申し上げます。我々は指導者のいない学生主体の野球部ではありますが、それ故に数多くの皆様の御助力があったからこそ私を含め、部員一同が野球をすることができていると強く感じております。御期待に答えられるように頑張りますので、これからも御声援の程よろしくお願い致します。

 

それでは私の大学野球を振り返りたいと思います。入部当初は高校で痛めていた肩も治り、1年の秋季リーグ戦から試合に出場することができるなど順調に滑り出しました。早い時期から公式戦に出させていただいた私は本当に恵まれていたと思います。しかしそのまま順調にはいきませんでした。私は守備が得意な選手なのですが、守備を生かしてレギュラーを勝ち取るものの、課題の打撃で結果が残せませんでした。そして私が試合に出場し始めてから、それに呼応するかのようにチームの順位は下がっていきました。自分を公式戦に出してくださった先輩方に対して恩を仇で返しているようで本当に心苦しかったことを今でも思い出します。

何とかその現状を変えたいと思った私はそれまで変えてこなかった打撃フォームを変えることにしました。それによって3年生からはなんとか打撃でもチームに貢献できるようになり、チームも6年ぶりのAクラス(3位)に昇格しました。ようやく先輩方に恩を返せたと本当にうれしかったことを思い出します。

ここで私が感じたのは「自主性」や「自己責任」についてです。当時の私には打撃フォームを変えると決断するにはとても勇気が必要でした。なぜなら元々の打撃フォームは、中学までダメダメだった打撃を、高校の監督に教えて頂きながら積み上げていって良くしていったものだったからです。高校で良かった打撃を手放すことにとても抵抗があったのです。しかしそれでも変えようと思ったのは、このままではいけないという気持ちと、当時御指導いただいた小宮山悟前コーチといつも見守ってくれた父親、加えて一緒に練習してきた先輩方や同期の助言や御指導があったからです。この打撃フォームの変更は一歩間違えればさらに打撃が悪くなる恐れがある、とても大きな責任を伴う決断だったと思います。それでも指導者がいない分、「自主性」が求められ、「自己責任」が大きくなる学生野球において、このような決断をして上手くいった経験はとても貴重なものだと思います。

そのため、後輩達には学生野球ゆえに求められる「自主性」や「自己責任」というものを経験できるような体験をしてほしいと思います。それは私のように何かを変えるという決断だけではなく、何も変えずに最後まで成し遂げるということも勇気ある決断だと思います。その他にも組織の運営や様々な人との関わりなど、今でしかできない貴重な体験が数多くあります。そういった野球の勝ち負けや技術向上だけでなく、学生野球をやっていてよかったと思えるような経験を後輩達にもしてほしいと思います。

 

話を私の大学野球の振り返りに戻して、私たちの学年が幹部代になってからの話をします。私たちはAクラス昇格が偶然にならないようにチームを引っ張っていきました。しかし私はチームをまとめていく難しさに直面しました。各部員それぞれに積み上げてきた知識や考え方があります。特に現状の首都大硬式野球部はお世辞にも野球が強い大学とはいえないため、部員の大学野球を続ける動機やモチベーションは人それぞれです。それを上手くまとめ上げるのはとても難しいことでした。

そこで私が着目したのは、「後輩は先輩を見ている」ということです。当たり前のことのように思うかもしれませんが、学生野球では指導者がいない分、後輩は先輩をよく見て、色々なことを自然と吸収して引き継がれていることを顕著に感じました。この色々なことは良い部分と悪い部分のどちらも含みます。私自身も先輩の良い部分も悪い部分も自然と受け継いでいるなと感じることが多くあります。そのため私は後輩のいい手本となれるように努力しました。しかし、もうすぐ幹部代を終える身になって振り返ると様々な反省や後悔、もっとこうすれば、もっとうまくできたのではないかと考えさせられてばかりです。はっきりいって私はチームを上手く引っ張れたとも、いい手本になれたとも自信を持って言えません。それでも私が、私たちの学年がやってきた成果が後輩達に引き継がれていくと思います。そしてその結果が今回の春季リーグ戦、さらにはその先のリーグ戦に繋がっていくと思います。この結果がより良いものとなるように、“後輩達により良いものを遺せるように”、最後まで頑張っていきたいと思います。

 

またご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、首都大学東京は来年度から東京都立大学に名称変更となります。首都大学東京硬式野球部として活動できるのも今年が最後であるということです。首都大学東京としての最高順位は、9年前の平成22年度春季リーグ戦における2部での2位です。首都大学東京最後の年に、2部で優勝、そして1部へと昇格できるように春季リーグ戦に臨みたいと思います!

 

長々とお付き合いいただきありがとうございました。述べたいことが他にも沢山あったため、なるべく簡潔にまとめたつもりでしたが、結果的にこのような長い文章になってしまいました。次のブログは主将の遠藤航平です。彼は私と違って話し上手で頭のきれる男なので、簡潔に感動を与えてくれるようなブログを書いてくれると思います!私の文章量が多いブログとこの次回予告でハードルは上がっていると思いますが、そのハードルを簡単に超えてくれるような彼のブログに乞うご期待です!

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