ブログリレー、ラストバッターは昼間勇星さんです!
こんにちは。
この代最後のブログリレーを書かせていただく、主将の昼間勇星(理学部生命科学科4年)です。
まず初めに、東京都立大学硬式野球部を応援してくださっているOBおよびOG、保護者の皆様、連盟関係者の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。皆様からのご支援は我々の活動にとって多くの励みになりました。他の部員からも皆様へ感謝の言葉がありましたが、部を代表し、改めまして御礼申し上げます。
つい最近までは先輩のブログを読んでいたと思えば、すぐにこれを書く番がやってきました。大学での野球人生はあっという間で、一言で表すとしたら「過去最高に楽しく野球をできた」と間違いなく言えると思います。
なぜそう感じたのか、まずは私の野球人生を振り返ってみたいと思います。
※ここからはラフな言葉遣いになります。
<小、中学時代>
野球人生を振り返ると言いましたが、学童野球の記憶はほとんど無かった(何年生の時始めたのすら覚えていない)ので割愛します(おそらくそれなりに楽しかった)。なんやかんやあって中学は部活ではなく、川口リトルシニアというクラブチームで野球をすることになりました。当時同学年で同じ外野手のポジションが少なかったということもあり、試合にはずっと出場し続けていました。それは有難いことでしたが、あの時の私にとっては苦痛な時間でした。なかなか結果が出ず、まったくチームに貢献できない状況であっても試合には出続けていたため、野球の楽しさよりも申し訳なさが勝り、苦しい日々が続きました。そんな状態で思い切ったプレーができるはずもなく、いつしかミスをしないことだけを考えて野球をする日々が続きました。結局、中学時代は、ひたすらにミスを恐れるだけの野球生活を送っていました。試合当日の朝ご飯がなかなか喉を通らなかったことを今でも覚えています。
<高校時代>
中学時代を終え、それまで野球しかしてこなかったので他に選択肢が無く、野球をするために春日部共栄高校に進学しました。「ここでは楽しくプレーをするぞ」と意気込んだのは良いものの、実力不足により全くと言っていいほど公式戦の出場機会がありませんでした。先輩や同期が甲子園で野球をしている姿を、スタンドでボールボーイをしながら無心で観戦したあの瞬間は何とも言えない感情でした。無論、野球に対するモチベーションは消え去り、いかに最小限の労力で練習を乗り切るかを考え日々を過ごしていました。この時は野球を辞める一歩手前までいってしまいました。しかし、そんな高校野球生活にも転機が訪れました。最後の夏の大会、コロナで甲子園という舞台が無くなったこともあり、出場の機会を得ることができました。対戦相手は強豪花咲徳栄高校、7回表の先頭打者で代打として出場、結果は1安打1盗塁1得点、最後の最後で良い思いをしてしまいました。「この先二度と野球なんてやるものか」と思っていた矢先、最後の打席で野球の楽しさを少し思い出してしまいました。
<入部>
それから東京都立大学へ進学が決まり、大学では何をしようか非常に悩んでいました。何かしらのスポーツはやりたかったため、色々なサークルや部活の体験に参加しました。どれもピンときませんでしたが、最後に行ったのが硬式野球部でした。先輩方が楽しそうに野球をしているところを見ていたら、高校の最後の打席を思い出し、「今度こそ野球を楽しみたい」という思いが強くなり入部を決意しました。
<大学野球>
大学での野球生活を振り返ると、実績は満足のいくものではなかったものの、一生分の野球の楽しさを感じることができました。私としては満足しています。
入部したての春季リーグ戦、全体練習にほとんど参加できていない状況にもかかわらず出場機会を得ることができました。その中でも特に印象が残っている試合は学芸戦、私の落球の直後にホームランを打たれ、そのまま敗戦しました(先輩方すみません)。試合後、涙が出るほどの悔しさを感じましたが、先輩方が励ましてくれたこともあり、前向きになることができました。大学以前までは「申し訳ない」「辞めたい」という、言葉を選ばずに言うならば、しょうもないことばかり考えてプレーしていましたが、「とにかく楽しもう」とこの試合以来決心しました。
月日は流れ、優勝、最下位、入れ替え戦、様々な経験をした後、とうとう幹部代になろうとしていました。となると、キャプテンを決めなければいけません。私は今まで誰かの上に立つような経験が無く、正直に言うとキャプテンになる積極的な動機はありませんでした。しかし、他にやる人がいないということに気が付き、徐々に所在不明な使命感に駆られ、気付けばキャプテンを志願していました。私にとってはかなり挑戦的な試みでしたが、キャプテンになってよかったと思っています。ここからは幹部代とキャプテンとしての自分を振り返りたいと思います。
<幹部代、キャプテンとして>
キャプテンというと、全体に指示を出し、チーム全体をまとめ上げ、文字通りリーダーシップを存分に発揮するものというイメージがありましたが、私には到底できそうになかったし、そうなる気もありませんでした。しかし、チームとして野球に取り組む以上、指示役は必要不可欠です。そこで私は全体に対しリーダーシップを発揮するのではなく、個人に対しアプローチをする戦略を取りました。簡単に言うと、部員(特に後輩)と個のコミュニケーションを増やし、少しでも自分の意思を伝えられるようにしました。それがキャプテンとして良かったのか悪かったのかは正直分かりませんが、選手との信頼関係は強固なものになったと思います。上の立場に立つ者として、強いリーダーシップを発揮することは大切なことだとは思いますが、まずは一個人として信頼されなければならないと私は考えています。力不足なキャプテンで迷惑をかけましたが、私はこの代のキャプテンを務めることができて幸せでした。最後の方は全く練習に参加できませんでしたが、ついてきてくれてありがとうございました。
次に、「幹部代として」について振り返っていきたいと思います。一言でいうとコミュニケーション不足でした。私自身も含め、幹部代同士での話し合いが不十分だったことは後悔ですね。春リーグ前の雰囲気は思い出したくないくらい最悪でした(笑)。そんな状況から、後輩のサポートもあり楽しく終えることができたので良かったです。終わりよければすべてよし、ということにしておきましょう。
<まとめ>
非常に短く感じた大学野球でしたが、冒頭でも述べた通り私にとって最高の野球生活でした。この部に入った最大の目的でもある「野球を楽しむこと」は十分すぎるくらいに達成することができました。欲を言えばもっと活躍して、もっと勝ちたかったですが、そんなことどうでもよくなるくらいに楽しかったです。一度も辞めたいと思わなかったのはすごいことです、仲間に恵まれました、本当に。
この先のことですが、選手は引退して走塁兼外野コーチとして部に在籍したいと考えています。やれる限り全力でサポートするので、これからもよろしくお願いします。
<関わってくれた方々へ>
最後に、先輩、後輩、マネージャー、同期、家族へ感謝の言葉を綴ろうと思います。
~先輩方~
私が入部した理由の一つは、先輩方が楽しそうに野球をしていたからです。入部後も、優しくしていただきありがとうございます。プレーで迷惑をかけることもありましたが、ずっと期待してくださったこと、非常にうれしく思います。またいつでも部に遊びに来てください。
~後輩~
1年生とはほとんど話さずに終わってしまいましたが、これからも部活には参加するので、その時はよろしくお願いします。
2年生は最初つかみどころが分からなかったけど、最近になってようやく色々と分かってきました。すでにチームの主軸として活躍する選手もいるので、とても助かります。来季も期待しています。
3年生はみんな野球センスがあって、頭が上がりません。3年生がいなかったら負けていた試合はかなり多かったと思います。感謝です。それに、3年生とするふざけた話が一番楽しかったです。僕が辞めるまでは大人にならないでください。何歳になってもバカ話しましょう。
~マネージャー~
いつも選手のために仕事をしてくれてありがとうございます。会計、リーグ戦の運営、スコア、広報、その他もろもろ、全てこのチームに必要不可欠なものです。もっと感謝すべきでした。とても助かりました。これからもよろしくお願いします。
~同期~
この代は仲が悪かったんじゃなくて、お互いが丁度良い距離感を保っていただけだと思う。そういうことにしておこう。それは冗談だとして、このメンバーだからこそストレスなく野球ができたと思ってる。お互いを尊重し合える関係、結構自分には合ってた。このまま疎遠になるのは嫌だから、たまにはご飯でも行こう。もちろん、卒業旅行も行こう!
~家族~
面と向かって伝えるのはなんだか恥ずかしくて、きちんとお礼をしたことはあまり無かったと思うので、この場を借りて伝えます。
小さいころからずっと野球を続けてこられたのは間違いなく家族の支えがあったからです。送り迎え、父母会、弁当、洗濯、応援、それにお金だってたくさんかかったでしょう。自分で働いてお金を稼いだり一人暮らしをしたりしてみると、今までしてもらっていたことがどれだけ大変なことだったかが身に染みて分かりました。野球以外でも、家庭的な事情でやりたいことが出来なかったことは全く無く、本当に充実した人生を送らせていただいています。結果で喜ばせることはあまりできなくて申し訳ないけど、これから野球以外のことで少しでも喜んでもらえるように頑張ります。あと数年はまだ迷惑をかけると思いますが、これからもよろしくお願いします。なるべく実家にも帰るようにします。
長いようで短い選手生活がとうとう終わりました。ここまでで述べた通り、最高に楽しかったです。本当にみんなありがとう。
最後まで読んで下さりありがとうございました。これからも東京都立大硬式野球部を応援して下さると嬉しいです。