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2023

陽気発処 #27 ~秋季リーグ 日本大学生物資源科学部戦 最下位決定プレーオフ~

 前日の試合に敗れたことで、10月29日(日)に工学院大学にて日大生物との最下位決定プレーオフが行われました。


マウンドの佐々木大和(理学療法・1年)に駆け寄る監督の田村康知(電子情報・3年)


 先攻は日大生物。都立大の先発は、佐々木(理学療法・1年)。緊張の立ち上がりですが、1番打者を三球三振、2番打者はセンターフライ。3番打者も二球で追い込み、最後は見逃し三振と、完璧な投球で初回を抑えます。


 その裏の都立大の攻撃、1番中村の打球はショートへのゴロ。しかし、相手ショートはこれを捕球できず、先頭打者が出塁します。続く2番助川は送りバントを決めると、3番田中の打席でワイルドピッチにより、中村は三塁へ。1死三塁のチャンスをつくったものの、3番田中と4番小林はどちらも内野フライに終わり、先制点とはならず。


三塁ベース上で話す中村嵩広(理学療法・3年)と市岡広大(人文科学・院1年)


 初回を3人で抑えた佐々木でしたが、2回表、先頭打者にデッドボールを与えると、5番打者に送りバントを決められ、1死二塁。ここで迎えた6番打者に、レフトへのタイムリーヒットをあびて、この日も先制点は日大生物に入りました。

 7番打者にもレフトへのヒットを打たれ、1死一、二塁のピンチで8番打者を迎えます。バントのファウルで2ボール2ストライクとなってからの5球目、当たりはファーストへのライナー。ファースト杉山がこれをダイレクトキャッチし、すぐさま二塁へ転送してダブルプレー。なんとか1点で切り抜けました。

 しかし、続く3回表。先頭打者に四球で出塁を許すと、1アウトから2番打者にデッドボールを与えてしまいます。続く3番はレフトフライに打ち取って、次の4番を抑えればというところでしたが、勝負の結果はセンターへのタイムリーヒット。追加点をあたえてしまいます。

 さらに、5番打者の当たりはショート後方へのフライ。ショートの田中が懸命に追いましたが、ボールを掴むことはできず、三点目が日大生物に入ります。


 点差を詰めたい都立大は、3回裏に先頭の8番吉川がデッドボールで出塁します。9番渡邉は送りバントを試みますが、当てたボールはキャッチャーの前に転がり、二塁を刺されて送れず。1番、2番も連続三振に終わり、ホームが遠い展開が続きます。


 4回表、先頭の7番打者にヒットを打たれ、またしてもノーアウトのランナーを出してしまいます。さらに、パスボールと進塁打で1死三塁のピンチ。これ以上突き放されたら試合もほぼ決まりという場面ですが、9番打者をサードゴロに打ち取ると、1番打者はキャッチャーフライにきってとり、なんとか踏ん張りました。


 試合は5回裏、1アウトから、この日7番ライトでスタメンに入った柊が粘って四球を選びます。8番吉川は空振り三振に終わりますが、柊が盗塁に成功、さらに送球が逸れる間に三塁を陥れます。


5回裏に出塁した柊甲志郎(法・4年)


 打席には9番渡邉。1ボールからの二球目を弾き返すと、打球は二遊間を抜ける待望のタイムリーヒットになりました。


 1点を返して、打順は1番の中村へ。フルカウントからの6球目を打つと、打球は三遊間にバウンド。ショートが捕って一塁へ送球されましたが、頭から滑り込んだ中村の手が先に到達し、、気迫でセーフを勝ち取ります。これで、1点差に詰め寄りました。


 追い上げムードの都立大でしたが、またもピンチが訪れます。6回表、1アウトから6番打者にヒットで出塁を許すと、続く打者の送りバントを処理したサード小林の送球が乱れ、一塁もセーフになってしまい、その隙をついた一塁ランナーが一気に三塁まで到達。1死一、三塁となってしまいます。

 迎えた8番打者に対して、ボール先行からの3球目、打球はセンターへのフライになりました。センターを守る渡邉は前進しながら捕球。三塁ランナーもスタート。失点を覚悟した場面でしたが、渡邉のバックホームはワンバウンドでキャッチャー吉川のミットに収まり、本塁はアウト! 今季のリーグ戦で幾度となくチームを救ってきた渡邉の肩が、この土壇場でも光りました✨


 そして1点差のまま迎えた7回裏、2アウトから、1番中村が一、二塁間へ放ったゴロが、セカンドのグラブを弾き、出塁。2死一塁で打席には2番助川。その初球、中村が盗塁に成功し、2死二塁と状況が変わります。そして2球目、助川の捉えた打球は、飛びついたセカンドのグラブをかすめながら、センターへ抜けるヒットになりました。二塁ランナーの中村が帰ってきて同点。そして、打球方向がすこしズレたのか、センターがボールを後逸し、バッターランナーの助川は二塁、三塁を蹴り、ホームへと走ります?? 助川はダイヤモンドを一周し、この一打で一気に逆転しました!


 打線の勢いは次の回にも引き続きました。8回裏、先頭の5番杉山がレフトへの二塁打で出塁すると、6番髙野も四球でつなぎます。7番柊の送りバントは失敗に終わり、1死一、二塁となりましたが、一塁に残った柊に代わって、控えていた俊足の昼間が代走に入ります。

 そして、打席には8番吉川。1ボール2ストライクからの4球目を拾いあげた当たりは、後退するレフトの頭を越えました! 二塁ランナーの髙野と、その後ろを追い越す勢いで走ってきた昼間が生還し、2点を追加します!

 その後、2アウトから中村にもタイムリー二塁打が飛び出し、この回3点を入れてスコアは3-7となりました!


 佐々木は最終回も登板。1アウトからデッドボールでランナーを出しましたが、最後は2番打者をファーストゴロに打ち取り、ゲームセット。9回126球の粘投が実り、チームはこの大事な一戦に勝ちました。


 今季も残留力を発揮し、入替戦進出を免れた都立大。(ちなみに今週は大学祭が控えていて大学のグラウンドが練習で使えないという事情があったため、もし入替戦に出ることになっていたら大変なことになっていたわけですが、、)

 ただ、引退するメンバーからもお話がありましたが、目標とする高い地点には程遠い結果となっているのが今のチーム。ここ2年間のリーグ内の順位は、5位(最下位プレーオフ)→6位→5位→5位(最下位プレーオフ)と低迷しています。応援し続けてくださる方々に、結果でお返しできるようにしていきたいところです。

 

3名の4年生の先輩方、秋リーグまで残ってくださり、ありがとうございました。今季は4年生の底力をみせられたリーグ戦だったと思います。自分は散々ご迷惑をおかけしたという実感ばかりが残っています。最後の最後まで、すみませんでした。

ともに野球ができたことに感謝しています。また、今後のご活躍を願っております。


今季最後は、工学院での1枚となりました?

執筆者 東京都立大学硬式野球部

マネージャー 窪島一真(人文社会学部人間社会学科・3年)


硬式野球部へのご連絡は、東京都立大学硬式野球部メールアドレス(tmubbc@gmail.com)までお願いします!

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