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2023

陽気発処 #23 ~秋季リーグ 駿河台大学戦 第二戦~

硬式野球部マネージャーの窪島です。今週は、9月30日(土)に行われた駿河台大学との試合について振り返っていきます。

 

 前回の試合では、1-17という大差で敗れてしまいましたが、今回はどのような試合になったのでしょうか。それでは、振り返っていきましょう~

 

試合中のとある場面、このクロスプレーの判定は...

 

 先攻は駿河台大学。都立大の先発投手は、前回リーグ戦で初勝利をあげた小杉(都市基盤環境・2年)です。しかし初回、先頭打者にヒットで出塁を許すと、盗塁を決められ無死二塁とされます。2番打者の打球は右方向へのフライ。二塁ランナーは三塁を狙いますが、捕球した渡邉(生命科学・2年)が鋭い送球をみせ、ランナーはタッチアウト! 一気に2アウトを奪います。 味方の好守備もあって、小杉は初回を無失点で切り抜けました。

 

 その裏の都立大の攻撃、先頭打者の小林(経済経営・2年)は、8球粘った末に四球をもぎとり、出塁。2番の助川(数理科学・4年)もきっちり送りバントを決めて、1死二塁とします。

チャンスでクリーンナップに打順が回りましたが、3番田中(環境応用化学・2年)、4番中村(理学療法・3年)は連続三振に倒れ、先制点を奪うことができません。

 

 初回を無失点に抑えた小杉でしたが、2回表、2つの四球とヒットで、2死満塁のピンチを背負います。しかし、迎えた9番打者をサードへのゴロに打ち取り、ここも得点を与えません。

 しかし、3回表、先頭打者にデッドボールを与えると、次の打者に送りバントを決められ、1死二塁に。さらに、3番打者が初球を捉えた当たりは、痛烈なピッチャー返し。小杉はすぐに処理しましたが、一塁の判定はセーフ。1死一、三塁とさらにピンチが広がります。

 ここで迎えたのは4番打者。先制点を与えたくない局面ですが、打球は三遊間を抜けていき、1点を奪われます。

続く5番打者も内野安打で出塁し、1死満塁となったところで、迎えた6番打者にライトへの犠牲フライを打たれ、スコアは2-0となりました。

その上、4回表にも2番打者にタイムリーヒットをあびて、点差は3点に。徐々にリードを広げられていきます。

 

 4回裏、1アウトから3番田中が内野安打で出塁し、4番中村の2球目に盗塁を試みましたが、相手捕手の肩がまさり、盗塁成功ならず。チャンスを広げることができません。

 

 さらに5回表、1アウトから四球で出したランナーを、7番打者の内野安打の間に生還させてしまい、4点目を奪われてしまいました。

 

 流れをつかめないまま迎えた5回裏、1アウトから、この日誕生日を迎えた7番渡邉がレフトオーバーの二塁打で出塁します。続く8番吉川(放射線・2年)もライト前ヒットでつなぎ、1死一、三塁となったところで、打席には主将の昼間(生命科学・3年)。1ボール1ストライクからの3球目、昼間はバントをしますが、バットにボールは当たらず空振り。スタートを切っていた1塁ランナーの吉川はアウトになり、2死三塁と状況が変わりました。

 カウント2ボール2ストライクからの5球目を振りぬいた打球は一、二塁間へ転がりました。打球は追いかけるセカンドのグラブを弾き、渡邉が生還して1点を返しました!

 続く1番小林の打席で昼間が盗塁に成功し、2死二塁と再び得点圏に進めます。小林は5球目をレフト前へ運び、二塁ランナーの昼間はホームへ突入しますが、本塁はタッチアウトに。ここは1点止まりで終わりました。

 

1点を返した場面での昼間勇星(生命科学・3年)

 

 6回表から投手交代。2番手として佐々木(理学療法・1年)がマウンドに上がります。佐々木は6回、7回とスコアボードに0を並べ、駿河台に流れを渡さず。味方の反撃にかけます。

 

6回の先頭打者を空振り三振に抑えた佐々木大和(理学療法・1年)

 

 試合は7回裏、先頭打者は6番杉山(作業療法・1年)。初球を思い切り引っ張り、サードへの内野安打で出塁します。次の渡邉もセンターへのヒットで続くと、8何吉川は四球を選び、無死満塁の大チャンスを迎えました。

 9番昼間はショートゴロ。本塁フォースアウトで1死満塁と状況が変わり、打席には1番小林。1ボール2ストライクからの4球目をバットに当てると、打球は前進しているセカンドの横を抜けました! ランナーが二人帰ってきて、スコアは3-4。この1点差に迫るタイムリーヒットに、小林はセカンドベースに飛び乗って雄叫びをあげます?

 

1点差に迫るタイムリーを放った小林幸永(経済経営・2年)

雄叫びの瞬間は、相手野手と被って撮影できませんでした?

 

 ここで駿河台は投手を代え、2アウトとなって打席には3番田中、田中は初球を振りぬくと、打球はレフトへのヒットに。昼間が帰ってきて同点、二塁ランナーの小林も本塁へ突っ込みましたが、判定はアウト。しかしこれで、4-4の振り出しに戻りました!

 

同点タイムリーを打った田中翔唯(環境応用化学・2年)

 

 追いついた直後の8回表、先頭の8番打者に四球を与えると、すかさず盗塁を成功されます。さらに、キャッチャー吉川がセカンドに送球したボールが逸れ、一気に無死三塁となり、窮地に立たされました。

 ですが、ここで佐々木が意地をみせます。9番打者を詰まらせたショートライナーに打ち取ると、1番打者はファーストゴロで2アウト。2番打者からは見逃し三振を奪い、この回も0点に抑えます!

 

 8回裏、1アウトから5番髙野(電子情報・3年)がデッドボールで出塁しますが、6番杉山はダブルプレーに倒れ、勝ち越しとはなりません。

 その直後の9回表、先頭の3番打者の打席で、打球が一塁線へ飛びますが、これをファーストの杉山が飛びついてダイレクトキャッチします! 杉山の好守備もあり、この回も無失点で切り抜けました?

9回裏、都立大も四球でランナーを出しましたが、相手の堅い守りに阻まれ、得点は出来ず。試合はついに、延長戦に突入しました。

 

 10回表は無死一、二塁から始まりました。先頭打者はバントの構え、簡単に進塁を許したくはないところですが、サードへきっちり送りバントを決められ、1死二、三塁に。ここで相手は代打を送ってきました。1ボール2ストライクと追い込んでからの4球目、相手はスクイズを狙ってきましたが、佐々木の投じた変化球はバットをかわし、空振りに。三塁ランナーは飛び出しており、ここで3アウトをとれば完璧だったのですが...

 キャッチャーの吉川はボールを手放すことができず、結局ランナーが戻って2死二、三塁となりました。そして、続く8番打者の初球、打球はショート深くへのゴロ。難しいバウンドをショート田中は処理しきれず、その間に三塁ランナーがホームを踏み、勝ち越しの1点が駿河台に入ります。

 なおも2死一、三塁の状況、9番打者の打球はレフトの前へ落ちそうな当たりでしたが、これをレフト髙野が飛びついて離さず。なんとか1点に抑え、裏の攻撃に入ります。

 

 10回表、都立大は二塁ランナーに代走鯨井(経済経営・1年)を送り、この回の勝ち越しにすべてをかけます。

 先頭は1番小林、小林はバントを試みましたが、キャッチャーがすぐさまボールを処理して、三塁へ送球しフォースアウトに。走者を進められず、1死一、二塁。打席には2番助川、今日ここまでノーヒットでしたが、1ボールからの2球目を拾いあげると、打球はセンターの前にポトリと落ちました。1死満塁となり、先程タイムリーヒットを放った3番田中に打席が回りました。

 期待がかかりましたが、相手投手の気迫が上回り、田中は空振りの三振に倒れます。そして、打席には4番中村。

緊張の場面、中村は初球を打ちにいきました。しかし、高く打ち上がった打球は、セカンドのグラブの中へ。勝利の風は吹かず、ゲームセット。2時間51分にわたる激戦の末、5-4というスコアで敗れました。

 

 一度は4点という差をつけられながら、何とか追いつき、延長にまで及んだ試合。「何としても勝ちたかった」、チーム全員がそう思っているのではないでしょうか。やはり、このチームが勝利をつかむことができなかったのは、10回表の挟殺プレーで強気の守備ができなかったところに表れていたのかなと思います。(少なからず練習不足もあるのでしょうが...)

 ただ、その場面だけで勝敗が決まったわけではなく、二塁から生還することができなかった2つのプレーや、タイブレークでの攻撃策も要因にはなるでしょう。

 

 さて、これで2勝3敗という結果でリーグ戦の折り返し地点を迎えました。そして、10月からは大学の授業が再開され、週末しか顔を合わせられない部員もでてきます。ここからの戦いはさらに困難なものになるかもしれませんが、残り5試合、悔いを残すことなく戦いきることができれば良いなと思います。

 

 今週の記事は以上となります。来週は、10月7日(土)に予定されている高千穂大学戦について掲載する予定です。

 

それではまた来週~

 

おまけ この試合のキーマンとなった渡邉舜(生命科学・2年)。

要所での活躍が目立ちました!

 

執筆者 東京都立大学硬式野球部

マネージャー 窪島一真(人文社会学部人間社会学科・3年)

 

硬式野球部へのご連絡は、東京都立大学硬式野球部メールアドレス(tmubbc@gmail.com)までお願いします!

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