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2026

新幹部よりご挨拶 vol.4

都立大硬式野球部ブログをご覧の皆さま、こんばんは。



本年度も引き続き学生コーチを務めさせていただくことになりました、市岡広大(人文科学研究科・博士課程 2 年)です。

初めに、日頃から都立大硬式野球部をご支援くださいます OB・OG の皆さまや保護者の皆さま、そして弊学や東京新大学野球連盟関係者の方々に、この場をお借りし感謝申し

上げます。

本年度春季リーグ戦も終わり、すでにご挨拶のありました宮下監督・菅谷選手兼コーチ両名のもと、本月から現 3 年生を中心とした新体制が本格的に動き始めました。夏季オープン戦から新人戦、国公立戦、阪公戦、そして秋季リーグ戦と、都立大野球部はこの先も

“二部優勝・一部昇格”を目標に日々邁進してまいりますので、今後とも、末永いご支援・ご声援をよろしくお願いいたします。


さて、新幹部よりのご挨拶ということで、宮下、菅谷、松尾に続いて僕からも本年度の抱負(というよりも、僕が都立大野球部に求めること)と、僕自身の進退についてお話しさせていただこうと思います。

まず、僕が学生コーチとして本年度の都立大野球部に目指して欲しい、実現して欲しいと考えていることですが、大まかに言って、①組織・集団としてものと、②試合をする上でものの、二つに分けられます。

当然、組織として整備されていないチームは満足に戦うことができない以上、厳密には①②は密接に関連していますが、ここでは普段の練習時から目指し、実現して欲しいこととして①を、試合時に目指したいこととして②を取り上げ、それぞれ分けてお話しさせていただこうと思います。

僕が①の組織・集団としてこの部活に目指して欲しい、実現して欲しいと考えているのは、部活の一員であるとの自覚のもと皆が“規律”を重視し、幹部から上級生、下級生までが“一体”となって日々の活動や勝利に向かっていく。そんなチーム運営の姿です。

そのとき何よりも必要になるのが、当たり前のことを当たり前にするということです。

ここでいう当たり前のこととは、時間を守ること、規則を守ること、礼節を弁えること、などなどです。

本当に当たり前のことすぎて、ここでチームに求めることとして挙げるのが少しばかり憚られますが、実はこういった当たり前のことが、チームを組織・集団として団結させ、成長させ、強くさせていくための必須要素だと僕は考えています。

では、なぜこういった当たり前のことを当たり前にすることを通じて、チームとしての規律を高めていく必要があるのか。それは偏に、このチームが指導者を戴かない学生主導によって運営される組織だからです。

多くの人が経験してきたように、高校時代までは、野球経験が豊富で年齢も一定離れた“大人”が指導者・監督としてチームを率いていて、自分たち学生は極端な話、その指示に従いさえすれば野球ができていたと思います。近年では、神奈川の慶應高校のように自分たちで考える野球も流行ってはいますが、それでも監督が管理者として存在し、選手たちが活動しやすいように裏方も含めて環境作りを担っているはずです。それが高校時代までの普通であり、さらに多くの場合、大学野球のスタンダードな形態にもなっています。

実際、都立大野球部が所属する新東京大学野球連盟 2 部も、うちを除く全てのチームに指導者、あるいは監督役としての大人が存在し、試合運営や練習において(間違いなく)大きな役割を果たしています。

そうした中にあって、完全学生野球としての都立大野球部がより上位に食い込んでいくためには、指導者のいるチームに負けない(最低でも肩を並べられるレベルの)組織力が必要になります。そして、絶対的な指導者がいないからこそ、組織としての一体性を保つためには、自分たち自身で自らの行動を律していかなければなりません。指導者が重石となって果たしていた役割を、自分たちで賄わなければならないということです 。

現に、先月終了した春季リーグ戦でも、多くの選手たちがその身体能力や技術力だけでなく、チームとしての力量差を上位チームとの間には感じたはずです。私立だから、国公立だからということではなく、組織としての一体性があるかないか、一丸となって勝ちに向き合えているかどうか、チームとしてやるべきことを全うできているか否か。各チームの実力差が限りなく縮まってきている近年だからこそ、それが優勝争いに直結する、最重要のピースとなりつつあると僕は感じています。だからこそ、僕はこのチームに自らに厳しく、自らを律し、自らを高め、一体となって目標に向かっていく姿勢を求めたいと思います。何より、“二部優勝・一部昇格”を目標として掲げる以上、生半可な気持ちで取り組んでいても意味がありません。覚悟を持ってその目標を掲げたのであれば、最後までその目標に向かってもがき、足掻き、全力で高みを目指していくべきです。僕はそう思っていますし、このチームならそれが実現できると心から信じています。


対して、②の試合をする上で目指して欲しいと考えていることは、“3-1 で勝てる野球をする”ということです。

これは端的に言って、どんなに投手戦であっても 1 試合の中には序盤・中盤・終盤と、少なくとも 3 回のチャンス/ピンチがある、それを如何にして活かすか/防ぐかが、その試合の勝敗を最終的に規定するという、僕の持論に基づいています。むろん、3-1 で勝つためにはその 3 回あるチャンスを毎回活かしきり、逆にピンチは可能な限り摘みきらないといけません。それぞれの場面でどれだけその 1 点にこだわりきれるのか。それが勝敗を左右すると言えます。

これについては、あくまで持論なので具体的な根拠を示せと言われても難しいですが、ある程度野球経験を積み、そういった視点で試合を見たことがある人ならば、何となくはその言わんとしていることがわかると思います(一度でも僕と試合展開について話をしたことがある人であれば、なおさらイメージしやすいと思います) 。

実際、春季リーグ戦でうちが終始優位に試合を進められた東京学芸大学戦は、初回裏のチャンスを活かしきって 4 点を先取し、その後 6 回表・7 回表のピンチを最少失点の 2 点で防ぎ切ったことが得られた勝利でした。また、より詳しくスコアを見てみると、初回裏以外にも無死からの出塁があった明確なチャンスは終盤の 7 回裏・8 回裏にもあり、一死での出塁も 2 回裏・5 回裏・6 回裏と 3 回ありました。その意味では、うちの得点機会はもっと多くあったのであり、むしろそれを学芸側がことごとく防ぎ続けていたことになります。だからこそ、最後まで緊迫した好ゲームとなったのでしょう。

次の秋季リーグ戦でも、各チームそこまで大幅な戦力変化はないと思われるので、春季と同様、最終週まで優勝チームがわからない混戦になると予想されます。チームとしても優勝を掲げる以上、一戦も負けられない戦いが強いられることになるはずです。であればこそ、数少ないチャンスをものにし、反対に相手のチャンス/こちらのピンチをその都度摘みきり、こちら優位のまま最後まで試合を進めていく。そんな 3-1 で勝つ野球が本気で求められてくると思います。その先に優勝は自ずとついてくるでしょう。

僕個人としても、学生コーチとして引き続き試合に参加させてもらえる以上は、チームの勝利に全力で貢献したいと思いますし、それが何よりも僕に課せられた一番重要な役割だと思っています。

今季は学生コーチも松尾(前々任監督)、鯨井(前任監督)、斉藤(新 1 年生)と増え、新幹部としても選手兼コーチの菅谷を中心に、頭を使った野球により取り組んでいく方針だと聞いています。こうした環境の中で、年々僕にできることも少なくなってきている気もしないでもないですが、それでもこれまで培ってきた経験や知識、ノウハウを活かせる場面はまだまだあると思うので、僕も勝利のために自分にできることは余さずやりきろうと思います。



最後に、自身の進退についての話ですが、結論から言いますと、僕はこの長きに渡った学生(院生)コーチというポジションを、本年度(来年度春季リーグ戦)限りで退こうと考えています。

理由は実際のところいろいろありますが、一番は今年で博士課程 2 年となり、来年には早くて博士論文を書き始めなければいけないこと、そうでなくとも、そろそろ研究に本腰を入れて取り組まなければならないことがあります。これまでも特段、研究活動を蔑ろにしてきたつもりはありませんが、やはり博論執筆に向けて、これまで以上に研究に費やす時間が多く必要になってくると思います。その際に研究も部活も中途半端になってはいけないというのが、理由の一つになります。

そして二つ目の理由が、一つ目とも関係しますが、そうした来年度以降の状況を考えたときに、今の新幹部の代と一緒のタイミングで引退することが一番キリとして良いのではないかということです。

新幹部代の 3 年生とは、僕が修士課程 2 年のときからの関係であり、学部時代を一緒に過ごしているわけではないですが、修士の頃はまだ今より高頻度で部活に参加できていたこともあり、松尾や鯨井などその上の学年にも劣らない程度の比較的親密な関係が築けていると勝手に思っています(今の 2 年生以下とは……と言うつもりは全くありませんので悪しからず) 。

また、昨年末から春季リーグ戦期間中にかけて、この学年とは戦術や技術、チーム運営などさまざまなことについて積極的に意見交換し、個人成績としてその成果が一部現れた選手たちもいました。当然、選手たち個人の練習の賜物ですが、それでも一緒に試行錯誤して練習した彼らが活躍できたことは何よりも嬉しかったです。 (ちなみに、春季リーグ戦で一番嬉しかったのは 4 年生の T 橋くんのホームランでした。彼にはあれがピークにならないよう研鑽を続けて欲しいものですが、リーグ戦期間中にあのときほどホッと胸をなでおろせたときはありませんでした。秋季リーグ戦でも活躍できることを祈っています。 )

以上が、僕が本年度を大きな区切りとして設定した理由になります。

その後の身の振り方についてはそのときにならないと何とも言えませんが、少なくとも今と同じ形、同じ立場でこの部活に関わることはありません。

したがって、僕にとってもこの 1 年間が最後の 1 年間になるわけですが、だからこそ、この 1 年間は先にお話ししました二つの抱負の実現に向かって、これまで以上にその役目を全うしていきたいと思います。首脳陣や選手、他の学生コーチ陣にはときに厳しい言葉を突きつけることがあるかもしれませんが、そこは僕からの“最後のご奉公”として、これまで通り甘んじて受け入れてもらえると助かります。


最後になりましたが、本年度も学生コーチとして僕を必要としてくれた宮下監督以下、新幹部代の 3 年生には改めて感謝を伝えたいと思います。

そして、引退せず残った 4 年生、ここから本格的に主力となっていく 1・2 年生とともに、差し当たり秋季リーグ戦に向かって邁進してまいりたいと思います。

保護者の皆さま、OB・OG の皆さまにおかれましては、引き続き厚いご声援とご支援のほど、是非ともよろしくお願いいたします




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